6つのナショナルセンター(National Center: NC※)が持つバイオバンクは、それぞれのセンターの特徴を生かした疾患の試料と情報を収集している疾患型バイオバンクです。
ナショナルセンター・バイオバンクネットワーク(NCBN) は、6つのバイオバンクをつなぎ、効率的に研究者に提供する活動を行なっています。
【動画によるNCBNの紹介】
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ナショナルセンター・バイオバンクネットワークを基盤とする疾患別情報統合データベースを活用した産学官連携による創薬開発研究
AMED産学官共同臨床情報利活用創薬プロジェクト(GAPFREE)として、日本製薬工業協会(製薬協)会員企業の7社と共同で、NCBNが保有している高品質な臨床情報に付随した試料に対し、ゲノム・トランスクリプトーム・プロテオーム等の多層的オミックス解析を実施し、解析結果に検査値や画像データ等の臨床情報を連結させた疾患別情報統合データベースを産学官共同で構築する。構築した疾患別情報統合データベースを活用することで疾患の理解をより深め、アカデミアからは新たな疾患分類や早期診断方法の提案、産業界からは層別化された患者層に対する標的分子やバイオマーカーの同定といったアウトプットを目指す。
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がんや難病に関するゲノム医療の推進に必要な健常群・疾患コントロール群データの構築
難病及びがん疾患に対する全ゲノム解析を執り行う。これら疾患ゲノム解析には、健常人コントロール群の全ゲノム解析データが必要である。6NCが保有するバイオバンク検体から地域性を考慮した上で、健常者群もしくはがんや難病に対するコントロール群を抽出して全ゲノム解析を実施し、健常群・疾患コントロール群のゲノムデータベースを構築する。
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NSAIDs・抗生剤・造影剤・アルコール消毒に対する薬剤アレルギー既往歴を有する症例のゲノム解析
日本国内の各ナショナルセンターの臨床情報より、薬剤アレルギー既往歴をカタログデータベースで引き出し、これを元に一定数以上を検出し得た系統の薬剤に対して日本人に適したGenome-wide SNP arrayを実施し、特定の系統の薬剤に対する過敏症を惹起する候補遺伝子領域を得る。
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造影剤腎症を有する症例のゲノム解析
造影剤腎症発症予測は困難な一方で、臨床的には常に配慮が必要な副作用の一つである。本研究ではNCBNの枠組みを利用した、中央バイオバンクのカタログデータベースの情報と連結可能な各ナショナルセンターの患者電子情報を突合させ、絞り込むことで、造影剤腎症発症の有無を割り出し、ゲノム解析を実施する。
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バイオバンク試料への遺伝子解析等データ付与及びその提供に向けた検討
6NC BB内で多数保管されている疾患のバイオバンク試料を対象とした遺伝子解析等データ付与及びその提供に向けた検討を行い、課題の抽出やシステム・体制の構築を進める。解析済みのゲノムデータはバイオバンク個々の症例の基本情報として戻し、ナショナルセンターバイオバンク全体の質的向上を目指すとともに、6NCバイオバンク間のデータ共有ネットワーク環境を構築し、ナショナルセンターバイオバンク内でのデータの共有化を図る。
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ゲノム研究プラットフォーム利活用システム事業
NCBNは、2018年度よりAMEDの「ゲノム研究プラットフォーム利活用システム事業」に、東北メディカル・メガバンク(ToMMo)、バイオバンク・ジャパン(BBJ)とともに参画しており、2019年10月より開始したバイオバンク横断検索システムでは、NCBN独自のカタログデータベース・ソリューションを用いることで、わが国のバイオリソース利活用の発展に大きく貢献した。NCBNのバイオリソースは、種類が豊富で、ISO9001レベルの高い品質管理が施されており、詳細な臨床情報を賦与できることから、国内外の研究者から高い注目を集めている。
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医学研究開発の促進のための共通プラットフォーム構築
中央バイオバンクは、NCBNのバイオリソースを医学研究開発に提供可能とし、日本の研究開発の促進を目指す。その為の共通プラットフォームの構築を行う。カタログデータベースは、6NCバイオバンク間の情報検索における共通プラットフォーム構築の一環である。
NCBN中央バイオバンク長
徳永勝士
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中央バイオバンク長
徳永 勝士
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中央バイオバンク事務局長
大前 陽輔
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中央バイオバンク事務局
- 野入 英世
- 高瀬 明乃
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中央データベース・広報部門
- 島貫 秀之
- 大井 沙耶
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バイオバンクアドバイザー
- 後藤 雄一
国立国際医療研究センター(新宿区戸山)
所在地
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電話番号 : 03-3202-7181
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