Summary

Clin Genet. 2018 May;93(5):1103-1106. doi: 10.1111/cge.13215. Epub 2018 Feb 11.

NDUFAF3 variants that disrupt mitochondrial complex I assembly may associate with cavitating leukoencephalopathy.

Abstract:

日本語要旨:

ミトコンドリア呼吸鎖複合体のアセブリーファクターの遺伝子異常は白質脳症と関連する。症例は呼吸器感染後に意識障害を呈した1歳女児で、頭部MRIでは、大脳白質と脳梁の空洞に加えて、両側対称性の黒質、内側視床核、基底核の高信号を認めた。脳脊髄液の乳酸値は高く、MRSにおける大脳白質、基底核の高い乳酸ピークも認め、ミトコンドリア機能異常が示唆される。患者骨格筋における複合体Iの呼吸鎖酵素活性は17-21%に低下していた。全エクソーム解析では、ミトコンドリア呼吸鎖複合体Iのアセンブリーに関連するNDUFAF3 に複合ヘテロ接合性のバリアント(c.342_343insGTG:p.117Valdup, c.505C>A:p.Pro169Thr)を認めた。二次元blue native-PAGEとSDS-PAGEでは、Qモデュール(NDUFS2、NDUFS3、NDUFA9) と Pモデュール (NDUFB10、NDUFB11)サブユニットの減少を認め、ミトコンドリア呼吸鎖複合体Iのアセンブリーの障害が示唆された。NDUFAF3の病的バリアントに関連する臨床的表現型がより広いことが示された。

PMID:  29344937

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