Summary

Neurol Genet. 2016 Sep 14;2(5):e95. doi: 10.1212/NXG.0000000000000095. eCollection 2016 Oct.

Novel TK2 mutations as a cause of delayed muscle maturation in mtDNA depletion syndrome.

Abstract:

Recessive mutations in TK2 cause a severe mitochondrial DNA depletion syndrome (MDS),(1) characterized by severe myopathy from early infancy. Recent reports have suggested a wider clinical spectrum including encephalomyopathic form.(1,2) We report a patient with infantile-onset fatal encephalomyopathy presenting with extreme muscle fiber immaturity.

日本語要旨:

乳児期早期に重度のミオパチーを発症するミトコンドリア枯渇症候群は、TK2遺伝子変異の劣性遺伝によって生じる。近年の報告では、ミトコンドリア脳筋症を含む、より幅広いスペクトラムが示唆されている。  乳児期発症のミトコンドリア脳筋症で、筋が著明に未発達な症例を経験したので報告する。  症例は、日本人の女児で、出生後すぐに、けいれんと呼吸不全を認め、抗てんかん薬を投与し、人工呼吸器管理を要した。低緊張と筋力低下を認め、生後2日のCK値は7709IU/Lだったが、血中乳酸値は正常であった。筋CTでは、全身の筋萎縮と脂肪置換を認めた。また、頭部CTでは、生後1か月の短期間に、著明な脳室拡大を伴った脳の急速な萎縮を認めた。生後10か月、うっ血性心不全にて、死亡した。  生後4か月時に施行した筋生検では、ほぼ全ての筋線維が直径4〜6μmと著明に小さく、壊死・再生線維はなく、著明な筋束周囲の線維化を認めた。チトクロームCオキシダーゼ活性はびまん性に低下していた。電顕所見では、脂肪滴を含むミトコンドリアを多量に認め、高密度なヘテロクロマチンを持つ大きな衛星細胞を14%に認めた。  全エキソーム解析では、TK2遺伝子のイントロン1のc.125G>Cと、c.574A>G, p.P192Gの2つの新規の遺伝子変異を認めた。  これは、TK2遺伝子に関連した、ミトコンドリア脳筋症で筋の発達が著明に未発達である稀な症例であり、この疾患の幅広いスペクトラムが示唆された。TK2遺伝子変異を持つMDSは、急速に進行する脳萎縮と骨格筋の成熟遅延が特徴であることとが示された。

DOI:  27660820

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