わたしたちの活動

はじめに

ナショナルセンター・バイオバンクネットワーク(NCBN)は、6つの国立高度専門医療研究センター(NC)が「新たな医の創造」に向けて個々の疾患専門性を尊重しつつ、ネットワーク型・連邦型の組織形態で運営するバイオバンク事業です。

目的

6つのナショナルセンター(NC)は主要な疾患を網羅し、国民の健康を守るために疾患の解明と治療法の開発を目指す医療研究機関であり、これらが率先して共同のバイオバンク構築に取り組み、6NCとの幅広い共同研究等を通じてバイオリソースを産学官連携して活用できるような仕組み作りをすることが、本事業の目的です。

事業の概要

全国に6つ在るNCは国民の健康に重大な影響のある特定の病気を解明し克服する事を使命とし、各々の専門性(がん、循環器疾患、精神・神経疾患、感染症・代謝疾患・免疫異常、小児疾患・産科領域疾患、老年病)を生かしながら、臨床と医学研究を推進しています。各NCが担当する主要疾患の専門医が収集した詳細な臨床情報と患者由来組織等を、疾患の病因・病態・治療研究の基盤となる高品質研究資源として研究者・企業に提供しています。

試料・情報の取扱

本事業では、試料・情報提供者の臨床情報や遺伝情報を扱うため、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」(平成13年3月29日(平成29年2月28日一部改正)文部科学省、厚生労働省、経済産業省)にもとづき、これらの情報の保護を適切な管理下で行なうことを最優先課題としています。平成24年度に見直された同倫理指針の「試料・情報の収集・提供の在り方」に則って、6NCでは要件・手続き等を慎重に検討しました。そのうえで、試料・情報提供者から適切な同意が得られており倫理審査で承認されている場合においては、各NCで収集した試料等を連結可能匿名化の状態で他研究機関に提供しています。各NCでは、本事業関係者一人ひとり及び組織全体で当該情報の適切な管理と保護に取り組み、倫理的配慮を心がけています。